防衛機制とはストレスに対処するための無意識的な心の働きです。私たちが生きていく上でストレスは避けて通れないものですから、誰も皆、自分の心を守るため様々な防衛機制を用いて日々を過ごしています。
そこで、防衛機制の例として、最近ニュースを賑わせている兵庫県知事のパワハラ等の騒動について私見を述べたいと思います。
この型が主に用いている防衛機制は、「否認」と「合理化」が多いように見受けられます。自分のパワハラやおねだり疑惑等を指摘されても否認し、さらに、ネガティブな状況証拠にも無理な屁理屈(?)をつけて正当化(合理化)しようとしているようです。
どのような事実を突きつけられても、決して自分の非を認めないという姿勢を貫いていますが、おそらく強固な自己防衛で自分の心を守っているのでしょう。一見するとメンタルが強いように見えますが、本当は現実を受け入れることができない弱い人なのだと思います。
防衛機制の中には病的なものや神経症的なものが多いですが、中には社会に適応的な成熟した防衛方法もあります。ネガティブな状況を感じながらそれを抑制して現実的な対応をしたり(抑制)、社会的に認められやすい形に変えるよう努力したり(昇華)、将来を先取りして先に対策を打っておく(先取り)ことが望ましい防衛機制と考えられています。
ところで、私自身の最近の出来事ですが、先日、テニスのミックスダブルスの試合に参加しぼろ負けしました。気持ちが落ち込み、テニスを辞めたい気分が数日続いていましたが、今は、こつこつと練習を続け、身の丈に合った試合を選びながらこれからもテニスを楽しもうという気持ちになっています。このような気持ちの切り替えは、防衛機制の中の「昇華」に当たるのではないでしょうか・・・
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